ケルトナーチャネルの概要
ケルトナーチャネルは1960年初頭に開発されたトレンド系のテクニカル指標です。
移動平均線を中心にした3本の平行線から構成されており、上下のラインを見てトレンドを判断します。
3本の平行線のうち上に位置するハイバンドをローソク足が上抜きしたら買いエントリーのサインとなり、ローソク足がローバンドを下抜きしたら売りエントリーのサインとなります。
相場全体のトレード把握に適したテクニカル指標となっています。
ケルトナーチャネルの利点
ケルトナーチャネルは3本のラインが並んでいるだけなので、視覚的に分かりやすく、FX初心者でも問題なく使えるテクニカル指標です。
ケルトナーチャネルは3本ラインの傾きによってもトレンドを確認できます。3本ラインが継続して右肩上がりなら上昇局面、右肩下がりなら下降局面と判断できます。
レンジ相場や値動きが激しい相場よりも、安定して継続的なトレンド判断の把握に優れており、1時間以上の時間軸で有効性が高くなっています。
デイトレードやスイングトレードで利用しやすいテクニカル指標です。
ケルトナーチャネルの注意点
ケルトナーチャネルは安定的にトレンドが継続している時に威力を発揮する一方、トレンド転換のタイミングを見極める事は難しくなっています。
そこで、エントリーしたポジションを手仕舞ったり、相場の急変時にドテンで反対トレードする時の情勢判断には向いていません。
また、ケルトナーチャネルの反応度はやや遅く、シグナルは遅めに現れます。そこで、スキャルピングのような短期取引に単体で使用するのは向いていません。
スキャルピングをする際には全体的なトレンド把握を確認するための使用するに留め、エントリーやエグジッドのタイミングを見るためにはMACD等、別のテクニカルを利用すると良いでしょう。
ケルトナーチャネルを利用したおすすめトレード法
トレンド把握に適したケストナーチャンネルは、トレンドフォロー型の取引に向いています。
たとえば、ハイバンドをローソク足が上抜けしている状態が継続している時に、買いポジションを買い増していくというようなトレードを行う事で、ビッグゲインを狙えます。
取引する通貨ペアはドル円やユーロドル、ユーロ円のようなボラティリティが小さい通貨ペアが、安定したトレンドが出やすく向いています。
毎日、決められた時間にチャートチェックし、エントリーのタイミングを見極めて小ロットからエントリーし、トレンド維持を確認しながら、少しずつ買い増しするスタイルでトレードするのがおすすめです。