FXにおけるデイトレードの特徴
デイトレードは金融取引の基本となるトレードです。相場へのエントリーからエグジットまでを1日以内に完結させるやり方で、基本的にポジションを翌日に持ち越さないトレード方法です。
ただ、FXのインターバンク市場は株式市場とは異なり24時間いつでも取引可能です。そこで、決済注文さえしっかり入れておけば、必ずしもポジションをその日の内に閉じる必要はありません。
FXにおけるデイトレードは、1日に動く相場変動を狙って取引するトレード、と考えると良いでしょう。
1日数回のレートチェックでデイトレードは可能
デイトレードは専業トレーダーも取り入れているトレード方法ですが、必ずしも1日中相場に張り付く必要はありません。数時間から1日程度の相場変動を狙って取引するやり方なので、朝、昼、夜と定期的にレートチェックする事で取引可能です。
注文の入れ方は、指値注文で入れる場合が一般的となっています。
トレンドの分岐点となる抵抗線や支持線を狙い、そのポイントでトレンドが継続するか、反発するかを予想して注文を入れます。トレンドの継続を予想する場合には、抵抗線や支持線を突破するポイントに逆指値の新規注文を入れておきます。トレンドの反発を予想する場合には、同じポイントに押し目買いや戻り売りの指値注文を入れる形となります。
FXのデイトレードでは様々な通貨ペアの選択が可能です。
ドル円だけではなく、相場変動が激しいポンドや豪ドルを狙う事も可能で、多彩な通貨ペアの中から、トレンドが出やすいものを選択してトレードできます。
ただ、デイトレードはポジション保有の期間が短いため、金利に相当するスワップポイントの獲得はあまり期待できません。
6勝4敗を目指すのがデイトレードのやり方
デイトレードでは、利食いラインと損切りラインを同額に設定するやり方が一般的です。たとえば、30pipsの利益を目指すトレードをする場合には、利食いポイントに30pipsの決済注文を入れると同時に逆方向に30pipsの逆指値注文を入れます。
この時、予想通りに相場が動かけば30pipsの利益となり、予想が外れれば同額の損失となります。
このようなトレードを繰り返して、トータルでの勝ち越しを狙うのがデイトレードの基本的な考え方です。デイトレードでは、6勝4敗程度の勝率を維持する事が目標となってきます。
デイトレードで重要となってくるのが、損切りラインを動かさない事です。
FXの初心者は負けトレードを避けるために、損切りラインを後退させたりナンピンしたりする場合が良くありますが、損切りラインを動かしてしまうと負けトレードの損失額が膨らんでしまいます。
負けトレードの被害を最小限に抑えるためにも、新規注文時に設定した損切りラインは動かさないように気をつけましょう。
ビジネスマンの副業にデイトレードは最適
1日に数回のレートチェックだけでできるデイトレードは、ビジネスマンの副業に向いています。出勤途中や昼休み、帰宅時などにスマホで相場の状況を確認し、注文を入れるスタイルで取引可能です。
為替相場は各国の金融政策や景気動向に左右されやすく、FXでの勝敗を左右するのがファンダメンタル分析です。ビジネスマンがFXのデイトレードを始めれば、毎日の経済ニュースを詳しくチェックするようになり、経済に対する理解も深められます。
経済通になりたいビジネスマンや大学生に、FXのデイトレードはおすすめです。