特にこの傾向が、小中学校のPTAの中に多い感じがします。
これはとある中学校の事例なのですが、PTAの広報委員の話です。
この中学校では年2回フルカラーの折り広報誌を発行しているのですが、年2回の総ページ数は12ページ以内と決まっている様です。
と言うのも、12ページで納めないと予算として計上されている印刷代以上の値段がかかってしまうから~云々で、それで12ページに設定しているそうでした。
ある年、その中学校のPTAの広報委員に、若い頃から同人活動をしていてその時も週末になると日本全国津々浦々のイベントに出かけて行く猛者が入りました。
同人活動をしている猛者の主婦は、本の印刷所に発注する際に完全原稿を作れるスキルがあったので、広報委員でもそのスキルが活かせると思って入ったそうです。
そんな猛者が入ってみて気付いたのが、計上された印刷代がやたらに高かった事でした。
その中学校の全校生徒は400人程度なので、先生の分を入れても年2回の発行で1000枚はいかない枚数です。
その程度の枚数なのに何故か予算が11万円と計上されていたので、これはオカシイな?と言う事で広報委員にその金額の詳細を尋ねたのです。
すると、完全原稿を学校側では作らずなんと印刷所に丸投げしているため、この金額になると言ってきたのです。
同人活動の猛者は、しきりに頭を抱えました。
実は、完全原稿を学校で作成して印刷所に出すだけと言う状態で依頼をすれば、フルカラーの12ページの紙を年2回各500部発行しても、予算は合計3万円程度で済むそうです。
それを何故か11万円で依頼していることから、差額の8万円を印刷所に寄付している様な状態であることを警鐘しました。
そして、出来れば完全原稿を作れるスキルのある自分が原稿作るので、他の皆は原稿のレイアウト案を出して欲しい!と提案したそうです。
すると、パソコンも使えなければ原稿を作るソフトの事も全く知らない、いわゆる情報弱者と呼ばれる立場にいる主婦がそれに猛反発して、良く分からない持論や文句を展開してきました。
なので、やむなく猛者の主婦は情報弱者に屈する事になって非常に悔しいとぼやいていましたが、情報弱者の方が圧倒的に多い地域だとこんな状況にもなり兼ねない現状があるのです。
最近は、本当に世間様でもIT化が進んでパソコンの一つも使えないようでは生き残れない状態になっていると考えられています。
しかし、未だにパソコンが使えない方が正義!みたいな事を言っている人もいるので、特に田舎の地域に住んでいる人でパソコンを使って仕事や趣味をしている人は、パソコンを使えない人と対立する事がまだまだあると思います。